IT分野には非常に多くの仕事が存在していて、それぞれに専門性や役割が異なります。ここでは、代表的な職種を「開発系」「インフラ系」「サポート系」「企画・マネジメント系」「その他の専門職」に分けて、それぞれ詳しく説明しますね。

1. 開発系の仕事
これは「モノをつくる」仕事。アプリやWebサービス、業務システムなどを設計・開発する役割です。
・システムエンジニア(SE)
クライアントの要望をヒアリングし、どんなシステムを作るかを設計する仕事。実際にプログラムを書くこともありますが、仕様書を書いたり、プロジェクトの進行を管理することが多いです。
・プログラマー(PG)
設計書をもとに、実際にプログラミングをしてシステムやアプリを作る人です。使用する言語は職場によって異なります(例:Java、Python、C#など)。
・Webエンジニア
WebサイトやWebサービス(SNS、ECサイト、予約サイトなど)を開発します。フロントエンド(画面側)とバックエンド(サーバー側)の開発に分かれることもあります。
・アプリ開発エンジニア
スマホアプリやタブレット用アプリを作る仕事。iOS(Swift)やAndroid(Kotlin)など、それぞれ専用の言語や環境で開発します。
・AIエンジニア/機械学習エンジニア
人工知能や機械学習の技術を使ったシステムを開発する仕事。データの収集や分析、モデル構築など、数学や統計の知識も求められます。

2. インフラ系の仕事
システムを「安定して動かす」「使える状態を保つ」仕事です。
・ネットワークエンジニア
会社のネットワーク(社内LAN、インターネット接続など)を設計・構築・運用します。セキュリティや障害対応も重要です。
・サーバーエンジニア
Webサイトや業務システムを動かすためのサーバー(物理・クラウド)の構築や管理をします。Linuxなどの知識が必要。
・クラウドエンジニア
AWS、Google Cloud、Microsoft Azureなどのクラウドサービスを使ってインフラを構築する専門職です。最近非常にニーズが高まっています。
・セキュリティエンジニア
システムが外部攻撃や情報漏洩から守られるように、対策を設計・導入する仕事。企業にとって重要なポジションです。
3. サポート系の仕事
ITを「使う人」を支える仕事です。
・ヘルプデスク/サポートエンジニア
社員や顧客からの「パソコンが動かない」「ソフトが使えない」といった相談に対応します。トラブル解決や操作説明が中心。
・テクニカルサポート
ソフトウェアや製品を利用している顧客の技術的な質問に答える仕事。製品知識が重要です。
・運用オペレーター
サーバーやシステムが正しく動いているかを監視し、異常があれば対応します。夜勤やシフト制の仕事も多いです。
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4. 企画・マネジメント系の仕事
ITプロジェクトを「考え、動かし、形にする」仕事です。
・ITコンサルタント
クライアント企業に対して、業務改善やシステム導入のアドバイスを行います。ITの知識だけでなく、ビジネス的な視点が必要。
・プロジェクトマネージャー(PM)
システム開発のスケジュールや人員、予算を管理し、プロジェクトを成功に導く役割。マネジメント力が求められます。
・プロダクトマネージャー(PdM)
アプリやサービスの「何をつくるか」「どうやって改善するか」を企画し、開発チームと一緒に推進していく立場です。
5. その他の専門職
・UI/UXデザイナー
「使いやすく、わかりやすい」画面や操作体験を設計する仕事。見た目だけでなく、ユーザー目線での設計が重要です。
・データサイエンティスト
ビッグデータを分析して、ビジネスの課題を解決する職種。統計学、AI、ビジネス知識など幅広いスキルが必要。
・QAエンジニア(品質保証)
開発されたシステムにバグがないか、仕様通りに動くかをチェックするテストの専門家です。

最後に:未経験から目指しやすい職種は?
IT業界は人手不足なこともあり、未経験からでも挑戦しやすい職種がいくつかあります。たとえば、「テスター」「ヘルプデスク」「プログラマー(研修あり)」などは、未経験OKの求人が見つけやすいです。そこから経験を積んで、システムエンジニアやマネージャー、クラウド技術者などにキャリアアップしていく人もたくさんいます。

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