PR

認知症とは?初期症状の見分け方と気づいたときの正しい対処法

ライフ

「最近、同じ話を何度もするようになった」「約束を忘れることが増えた気がする」
そんな小さな違和感を覚えたとき、多くの人は「年齢のせいだろう」と自分に言い聞かせます。一方で、心のどこかに「もしかして認知症なのでは」という不安が残り、誰にも相談できずに抱え込んでしまうことも少なくありません。

認知症は、ある日突然始まるものではなく、初期症状はとてもさりげなく現れます。そのため、物忘れとの違いが分からず、気づいたときには生活に支障が出ていた、というケースも珍しくありません。しかし、早い段階で変化に気づき、正しい対応を取ることで、その後の生活は大きく変わります。

この記事では、「認知症とは何か」という基本から、見過ごされやすい初期症状の特徴、そして気づいたときに慌てず行動するための対処法までを、できるだけ分かりやすく解説していきます。
不安を煽るのではなく、「知ることで安心につながる」ことを目的にした内容です。今まさに気になっている方も、将来に備えたい方も、ぜひ最後まで読んでみてください。

認知症とは何か

認知症とは、脳の病気や障害によって認知機能が低下し、日常生活や社会生活に支障が出ている状態を指します。単なる老化現象とは異なり、記憶力だけでなく、判断力や理解力、段取りを考える力など、脳のさまざまな働きが影響を受けます。

年齢による物忘れの場合、体験の一部を忘れても、きっかけがあれば思い出せることが多く、生活に大きな支障はありません。一方で認知症では、出来事そのものが抜け落ちてしまい、忘れている自覚がないまま、同じことを繰り返すようになります。この違いが、認知症を見極める重要なポイントになります。

認知症の主な種類

認知症にはいくつかのタイプがあり、最も多いのがアルツハイマー型認知症です。記憶障害からゆっくり進行するのが特徴です。そのほか、脳血管障害が原因となる血管性認知症、幻視や体の動かしにくさを伴うレビー小体型認知症、性格や行動の変化が目立つ前頭側頭型認知症などがあります。

種類によって症状の現れ方や対応の仕方が異なるため、自己判断せず、専門家の視点を入れることが大切です。

認知症の初期症状――見過ごされやすいサイン

認知症は、突然はっきりとした形で始まるわけではありません。多くの場合、ごく小さな変化から静かに進行します。そのため、初期症状は「気のせい」「年齢のせい」と見過ごされがちです。

初期によく見られるのは、最近の出来事を忘れやすくなることです。同じ話を短時間で何度も繰り返したり、数日前の約束をすっかり忘れてしまったりします。特徴的なのは、本人が忘れていることをあまり自覚していない点です。

また、段取りを考えることが難しくなり、料理や家事に時間がかかるようになることもあります。慣れた作業なのに手順が分からなくなったり、買い物で同じ物ばかり買ってしまったりすることもあります。

時間や場所の感覚があいまいになるのも、初期に見られる変化です。曜日が分からなくなる、外出先で一瞬ここがどこか分からなくなるといった体験が増えていきます。

さらに、怒りっぽくなる、不安が強くなる、意欲が低下して人付き合いを避けるようになるなど、感情や性格の変化が現れることもあります。これらは、うまくできなくなった自分への戸惑いや不安が影響している場合も多いのです。

初期症状に気づいたときの対処法

初期症状に気づいたとき、多くの人は不安でいっぱいになります。しかし、ここで最も大切なのは、慌てて結論を出さないことです。

まずは、日常の中で起きている変化を落ち着いて観察することが重要です。頻度が増えているのか、生活のどの場面で困りごとが出ているのかを、感情ではなく事実として捉えるようにします。

本人との関わり方にも注意が必要です。忘れたことを責めたり、何度も指摘したりすると、本人は自信を失い、心を閉ざしてしまいます。「一緒に確認しよう」「念のため書いておこう」といった言葉を使い、できない部分を補う姿勢が信頼関係を保ちます。

早い段階で、医療機関や地域包括支援センターなどの第三者に相談することも大切です。受診に抵抗がある場合は、「認知症かどうか」ではなく、「最近の物忘れを相談してみよう」という形で伝えると、本人の心理的負担は軽くなります。

生活環境を整えることも有効です。予定を書き込めるカレンダーを目につく場所に置いたり、物の置き場所を固定したりするだけで、不安や混乱はかなり軽減されます。これは介護ではなく、暮らしを快適にする工夫です。

そして忘れてはならないのが、家族や周囲の人自身のケアです。すべてを背負おうとせず、相談先や支えを増やすことも、立派な対処法のひとつです。

認知症は「終わり」ではない

認知症は、失われるものばかりが注目されがちですが、感情や人とのつながり、喜びを感じる力は多くの場合、長く残ります。早期に気づき、適切な支援につなげることで、その人らしい生活を続けることは十分に可能です。

認知症を正しく知ることは、不安を減らし、未来の選択肢を増やすことにつながります。怖がるのではなく、知ることから始める。それが、認知症と向き合うための最初の一歩です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました